The Revolution Begins: The Flying Dutchman Masters / Gil Scott-Heron

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かなり昔の話ですが。ユースケ・サンタマリアがその年、成人を迎えた女の子のために歌をプレゼントするって企画があって。荒川区だったかどこかの成人式の会場前でギターで伴奏させられたっけ。あの日も大雪だったなぁ。吹雪いている中でじゃんじゃかギター弾いた覚えがあります。あまりいい思い出ではありません(笑)。

まあ、成人式には雪がつきものってことで。そんな日はホットな音楽聞きながら家に引きこもってるのがいいっすね。てことで、一昨年他界したボエトリー・ソルジャー、ギル・スコット・ヘロンがもっともギル・スコット・ヘロンらしかった1970~71年、フライング・ダッチマン・レコードに残した初期3枚のアルバム(『Small Talk at 125th and Lenox』『Pieces of a Man』『Free Will』)の音源をすべて2枚のCDに詰め込んで、さらにサード・アルバムのアウトテイクで構成されたCD1枚を添えた強力な3枚組ボックスをじっくり聞き込んじゃいますよ。

日本ではファンキーな音像とか、太い声の響きとか、そのあたりの感触だけを雰囲気っぽく楽しんでいる方も多いようだけれど。やはりこの人の場合、何を歌っていたのか、何に怒っていたのか、何に立ち向かっていたのか、歌詞の内容まで含め、時代を超えてもっともっと受け止められるべきだと思う。そういう意味でも、本人およびソングライティング・パートナーだったブライアン・ジャクソンへの未発表インタビューや貴重な写真満載のブックレット付きの本ボックスは見逃せないかも。

別テイクの中には既発のものもあるけれど、こういう形にまとまるとありがたいです。けっこうテイクごとに違うアプローチが聞かれたりして興味深いし。ちなみに、同時期、バーナード・パーディと組んで“プリティ・パーディ&ザ・プレイボーイズ”名義でレコーディングした音源も入ってます。ギル・スコット・ヘロンの場合、この時期の再発盤というと、大事な曲が省かれたチープなやつとか、そういうのもけっこう見受けられて。微妙な扱いを受けているなぁと複雑な気分になることも多かったけれど。これでイケます。問題解決です。