The Kinks in Mono / The Kinksこれねー。去年の11月末に出たCD10枚組なんだけど。どうしようか、ずっと悩んでました。文字通り、キンクスのモノ盤ボックス。初期7枚の英国オリジナル・アルバム(『キンクス』『カインダ・キンクス』『キンク・コントラヴァーシー』『フェイス・トゥ・フェイス』『サムシング・エルス』『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』『アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡』)のモノ・ヴァージョンをディスク1~7にそれぞれ収めて。さらに4枚のEP(『Kinksize Session』『Kinksize Hits』『Kweyt Kinks』『Dedicated Kinks』)のモノ盤をディスク8に。そして、各国の様々なシングル・モノ・ヴァージョンをディスク9と10に収めたもの。まあ、魅力的といえば確かに魅力的で。

ただ、キンクスの場合、このところオリジナル・アルバムのデラックス・エディションが続々出ていて。この7枚のモノ・ヴァージョンって、もう手元にずらりと揃っちゃってるんだよなぁ…。ステレオ盤が存在するアルバムにはもちろんステレオ・ヴァージョンも併録されているし。アルバム未収録シングルやEP音源、デモ、ライヴ、別テイクなどもたんまり詰め込まれているし。今回、ディスク9に収められた「ビューティフル・デライラ」の別ミックス・モノ・ヴァージョンは初出みたいだけど。ネットで先行公開されたりもしていたし。別ミックスひとつのために箱かよ…と。なかなか踏ん切りがつかずにおりました。

でも、やっぱりまとまってると、ね。て、誰に同意を求めているんだか、よくわかりませんが(笑)。オリジナル・アルバムの形そのままというのも、やはりそれなりに風情があるわけで。ディスク10に収められた「エイプマン」や「ラッツ」のシングル・モノ・ヴァージョンも欲しくないかと言われれば、やっぱり欲しいし。そんなこんなで、結局…。

『ローラ対パワーマン…』とか『マスウェル・ヒルビリーズ』のデラックス・エディションも、出る出ると言われてたわりには全然出ないし。まあ、そのぶんこっちに…って感じ。で、実際、全部ずるっとモノ音像だけで聞いていると、こっちのほうがなんだか落ち着くのも事実。意見は様々だと思いますが、ぼくは『サムシング・エルス』や『ヴィレッジ・グリーン…』あたりの牧歌的な楽曲の音像も、モノで聞くほうが演奏も含めたキンクスの“歌心”のようなものががっつり伝わってきて、好きです。まあ、もちろんそれは別にこのボックスで聞かなくても味わえるものなんですけどね。ええ、そうです。そうなんですけどね…。