Dreamer in Concert / Stacey Kentやー、年末、慌ただしかった。充実した忙しさというより、あれやこれやバタバタしてるばかりではありましたが。ようやく、ちょっとだけ息がつけました。まだ仕事納めってわけにはいかないけれど、この狭間を利用して軽いブログ更新しときましょう。

といっても、11月ごろ出た盤ですが(笑)。1月にようやく国内盤が出るらしいので、それに乗っかって紹介しておきます。ステイシー・ケントの初ライヴ・アルバム。2011年5月、パリのラ・シガールで収録されたものだ。ニュージャージー生まれ。ロンドン在住。1990年代にデビューして、自身の名義によるアルバムのほか、御主人のサックス奏者、ジム・トムリンソンのアルバムでもクールでキュートな歌声を聞かせてくれている素敵な奥様ジャズ・シンガーだ。2007年にフランスのブルーノートと契約して、以来、これが3枚目。

ロジャース&ハマースタインII、アイラ&ジョージ・ガーシュイン、フランク・レッサーらによる“グレイト・アメリカン・ソングブック”系のレパートリーから、ゲンズブール作品など現地フランスもの、ジョビン作品などボサノヴァもの、そしてジム・トムリンソンによるオリジナル曲などをバランスよく配した仕上がりで。ステイシーの透明感あふれる魅力を多角的に楽しめる。トムリンソンとカズオ・イシグロ共作による代表曲「市街電車で朝食を」とか、スタジオ盤以上の繊細なグルーヴが感じられて。ぐっとくる。過去のアルバムで取り上げていないものも新曲含めて4曲。ジャズ・シンガーというと、これみよがしなフェイク連発の押しつけがましいタイプも多いけれど、この人はたたずまいが実にさりげなくて。その持ち味はこのライヴ盤でも変わらない。心地よいです。

英語、フランス語、ポルトガル語入り乱れる、浮遊感に満ちた音世界。新春早々出るという国内盤にはボーナス2曲追加だそうです。