Feelin' Groovy (Deluxe Expanded Mono Edition) / Harpers Bizarreレニー・ワロンカー、テッド・テンプルマン、レオン・ラッセル、ヴァン・ダイク・パークス、ランディ・ニューマン、ロン・エリオット、ペリー・ボトキン・ジュニアなど。60年代半ば、米西海岸で活躍していた若き才能が卓越したワザと豊かなアイデアを持ち寄り、一丸となってクリエイトした愛すべき1枚が、1967年にリリースされたハーパース・ビザールの傑作ファースト・アルバム『フィーリン・グルーヴィ』だ。シングルとして全米チャート13位まで上昇したポール・サイモン作のアルバム表題曲が特に有名だけれど、今、この時期に聞くともうひとつのシングル・ヒット曲、ヴァン・ダイク・パークス作の「カム・トゥ・ザ・サンシャイン」が特に胸にくる。

これ、ヴァン・ダイクが66年にシングル・リリースした曲で。そのときはほとんど注目を集められずに終わったのだけれど。ハーパース・ビザールが67年、「フィーリン・グルーヴィ」に続いて出したカヴァー盤で全米37位にランク。で、この1966~67年って、ヴァン・ダイクがちょうどブライアン・ウィルソンと組んで『スマイル』の制作に取り組み、やがて挫折した時期なわけで。そっちのドラマと重ね合わせながら聞くと、ね。このイノセントで、爽やかで、軽やかで、でも、どこか夏の夕暮れを思わせる切なさが漂う音像がやけに胸にくるのでした。

と、そんなハーパース・ビザールのファースト・アルバムがまたまた再発されました。今回は英ナウ・サウンズ/チェリー・レッド・レコードが次々とリリースしているアソシエーションの“デラックス・モノ・エディション”シリーズの流れ。アソシエーションが3枚出たところで、ハーパース・ビザールにもお鉢が回ってきた。このシリーズ、LP時代のモノラル・ヴァージョン収録曲全曲に加えて、シングル・ヴァージョン、バック・トラックなどを多数ボーナス収録して、ポップス・マニアを驚喜させてくれているのだけれど。今回もボーナスがたっぷり。シングル・ヴァージョン、バック・トラックだけにとどまらず、前身バンド“ザ・ティキス”の音源もたっぷり。ボーナス16曲です。

ライナーも充実。このアルバムに至るまでの状況などが詳細に描かれている。なので、英語を読むのがめんどくさい方は12月20日に出る国内盤を入手するほうがいいかも。1月には『エニシング・ゴーズ』も輸入盤で出るみたいだし。ハーパース・ビザール、アソシエーションともども、このデラックス・モノ・シリーズが今後も続くことを願います。楽しみっ。