Revelator / Tedeschi Trucks Band痛快。爽快。楽器の“鳴り”一発でノックアウトしてくれるうれしいアルバムの登場だ。ギブソンSG、ファイヤーバード、テレキャスター、プレシジョン・ベース、ローズ・ピアノ、ハモンドB3といった、基本中の基本とも言うべき楽器群がダブル・ドラムから繰り出される強烈なグルーヴと3管ホーン・セクションに彩られながらいい音で鳴りまくる。テデスキ姐さんの歌声もますますかっこよく。デルタ・ブルースと、サザン・ソウルと、60年代ロックと、70年代ファンクとを有機的に融合した極上の躍動が21世紀に生まれたわけで。こりゃたまりません。

デレク・トラックスとスーザン・テデスキというルーツ・ロック・ファンの期待を一身に背負う最強夫婦が、ついに公式にバンドを結成。去年のフジロックを含め、ライヴや、お互いのアルバムでのちょっとした夫婦共演はすでに実現ずみだったものの、全面的な共演アルバムはこれが初だ。両者のファンがごく自然にもっとも待ち望んでいた1枚がようやく登場した感じ。オールマンズ人脈、デレク・バンド人脈、スーザン・バンド人脈が入り乱れるメンバーも腕きき揃い。11人編成という大所帯ぶりだけでも、なんだか頬がゆるむ。ゲイリー・ルーリス、オリヴァー・ウッド、ドイル・ブラムホールⅡ、デイヴィッド・ライアン・ハリス、エリック・クラズノー、ジョン・レヴェンサルらソングライター・クレジットに名を連ねる顔ぶれも魅力的。

まあ、日本の現状を思うとお願いしにくいことではありますが。このバンドでの来日、心から祈願します。離婚しないでねー。