All The Way / The Drizabone Soul Family

かつてシャニースのリミックスあたりを皮切りに大当たりをとったUKのプロデューサー・ユニット、ドライザ・ボーン。アシッド・ジャズ・ムーヴメントの流れを受けつつ、90年代前半には自らアーティストとしても何曲かUKチャートでヒットを飛ばしたりしていたけれど。核を成していたメンバーのうちのひとり、ビリー・エイプリルが本名のビリー・フリーマン名義に戻り、フロントに立つヴォーカリストの面々を大幅にチェンジしてプロジェクトを再始動。ユニット名もザ・ドライザボーン・ソウル・ファミリーへとアップグレードして久々にアルバムをリリースした。

つーか、先月出てたことに全然気づかず、昨日知りました(笑)。もともとUKのリリース事情には疎いうえ、怒濤のブライアン/ガーシュイン旋風もあって、ずいぶんとあれこれ見逃してるみたい。いやはや。

94年だったか95年だったかに出た前アルバム『コンスピラシー』と基本的には同じ路線。ただ、音のほうはよりナチュラルかつメロウに。ギターのカッティングやアナログ・シンセの音色がかなり心地よいです。カーティス・メイフィールドとかアイズリー・ブラザーズとかマーヴィン・ゲイとかダニー・ハザウェイとか、その辺の70年代ニュー・ソウルっぽい味…というか、そういう音に影響を受けて70年代半ば以降、スウィートで、アダルト・コンテンポラリーで、ちょっぴりファンキーな、70年代ブルー・アイド・ソウル系の音楽を聞かせていた、たとえばアティテュードとか、ボズ・スキャッグスとか、アヴェレイジ・ホワイト・バンドとか、ネッド・ドヒニーとか、ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズとか、ああいう連中のアルバムを次から次へ、わくわくしながら聞きまくっていたころの感触に近いものがここにもあって。おぢさんはとても懐かしい気分になったのでしたとさ。

ソウル系のものばかりでなく、ポップな4ビート系シャッフルものがあったり、歌謡ディスコ調の哀愁ポップがあったり。往年の代表曲「リアル・ラヴ」のリメイク・ヴァージョンも入ってます。お若い世代は90年代UKソウル・リヴァイヴァルとして、おっさん世代は70年代ブルー・アイド・ソウル・リヴァイヴァルとして、それぞれに楽しめる佳盤って感じかな。ただ、なんかアマゾンJPだと、異常に高額なことになってるんだけど。なぜだ? 先月出たばかりなのに…。いちおうインスタントストアのラインアップには入れておきますが、アマゾンならUKかUSで買ったほうがよさげ。ちなみに、HMVでは普通の値段。ぼくも普通の値段で買いました(笑)。