CRT“ブライアン・ウィルソン&ジョージ・ガーシュイン・ナイト”、満杯のおはこび、ありがとうございました。楽しかったです。アメリカを代表する二人の天才ソングライターの魅力を、それぞれ、けっこう深く味わっていただけたのではないか、と。次回は久々、帰ってきたナイアガラまつりです。詳細はまだ決まってませんが(笑)。可及的速やかに、また左の情報欄で告知しますので。もう少々お待ちください。

というわけで、近ごろはもちろん、ずっと『ブライアン・ウィルソン・リイマジンズ・ガーシュイン』関連の音源ばっかり、20~30年代のものまで含めて聞き続けているわけですが。ほんのたまーに違うのも聞いてます。そんな、たまーな盤のひとつが今回のピック・アルバム。ゴフィン&キング、バリー&グリニッチ、ランディ・ニューマン、ジャッキー・デシャノン、ニール・ダイアモンド、バート・バカラック、そしてまさかのボ・ディドリーなどなど、鉄壁のラインアップで続いている英ACEの“ソングライター/プロデューサー・シリーズ”の最新リリースです。

今回はリー・ヘイズルウッド編。本シリーズがいつもそうであるように、定番あり、ひねりの効いた選曲もあり、収録曲はなかなか充実した内容。1956年のサンフォード・クラーク「ザ・フール」から、70年、ペギー・マーチの「アンド・アイ・ラヴ・ユー・ゼン」ドイツ語ヴァージョンまで。ダスティ・スプリングフィールド、ディノ・デシ&ビリー、ハル・ブレイン、アン・マーグレット、デュアン・エディ、アル・ケイシー、そしてもちろん最強のパートナー、ナンシー・シナトラなど、楽しい顔ぶれがずらりと並ぶ作品集に仕上がっている。

収録された全25曲とも、もちろんヘイズルウッドのペンによる作品。4曲を除いてプロデュースもヘイズルウッドが単独で、あるいは共同で手がけていて。彼ならではの、どこかミステリアスなムードをたたえた音世界を存分に楽しめる。この人がスタジオでデュアン・エディをプロデュースしている様子を見ながら、若きフィル・スペクターは多くを学んだというくらいで。米ポップ音楽シーンを代表する奇才スペクターが刺激を受けるほどの存在だったわけだから。ベック、ソニック・ユース、ニック・ケイヴ、プライマル・スクリームなど、ヘイズルウッドをリスペクトする後輩ミュージシャンが数多いのも当然か。このコンピレーションをきっかけに、その功績がもっともっと評価されるようになればいいなと思います。